姫路靼再現プロジェクトの記録

第14歩 天日干し、味取り

2011.9.8

 昨日に引き続き今日も、天日干しから始まりました。

 皮No1は、5日目。皮No2は、3日目です。朝から4時まで干すと、皮は相当乾燥して固くなり、持ち上げても、折れたり、たわんだりしません。石と接触すると、カラカラと音がするぐらいです。

 ここまで来ると、十分でしょう。No1に比べれば、No2は少し柔らかさが残りますが、ともに、この段階の天日干し終了と判断しました。

 午後5時、工場に戻り、味取り作業に移りました。皮の水戻しですね。乾燥してカチカチになった皮に水を加え、水分を含ませます。次工程のシェービングや油入れのために、皮をやわらかくしておくのです。

 皮を台に乗せ、ホースとバケツで水をかけて、5分待ちました。裏返して、水をかけ、また5分間。そうは簡単に染み込みません。折りたたんで、ビニールシートで包み、重しを乗せました。じっくり水が浸透するよう、明日まで待ちます。

 ところで、水分を入れることを、どうして味取りというんですか。「取る」というより、「入れる」作業に見えますが......。「それは、わからん」と林さん。昔からの職人用語なので、語源を解明するのは難しいようです。


本日の天日干しの経過
8:20  開始
12:00 裏返し
16:00 撤収

9月8日(木) 晴れ 川原の気温34度 工場内の気温26度