第15歩 味取り
2011.9.9
昨日、重しを乗せて保存しましたが、思ったほど水が浸透していません。ここまで何日もかけ天日でカチカチにしたわけですから、そう簡単には染み込まないのでしょう。再度、ホースやバケツで水を存分にかけました。
いったんここで確認作業です。先日、塩もみで入れた塩がきちんと残っているか、流れ出ていないか、第9歩と同じように皮を噛んで味見をしました。塩辛いです。大丈夫。
さて、皮にほどよく水分を含ませたいのですが、また重しを乗せて寝かしたり、足でもむ必要がありそうです。時間短縮のため、タイコを使うことにしました。
タイコに水浸しの皮だけを入れて、カラ打ちをおこないました。30分後、取り出してみると、あららー。行き過ぎました。水が染み込みすぎです。想定より皮がやわらかくなっています。姫路靼づくりに、タイコ利用の目安などなく、勘で決めた時間が、少し外れてしまったのです。30分は長すぎでした。
いつもタイコに助けられてきましたが、今回は残念な結果です。仕方ありません。幸いなことに、この失敗は取り返せます。干して乾かせばいいのです。
丸皮だったNo1を2分割し、あわせて半裁4枚を、駐車場に持って行き、ビニールシートの上で干しました。
盛夏の気温35度。乾きすぎるといけないので、駐車場を離れず、皮の状態を見守りました。11時50分に干し始めて、数分おきに5、6回裏返しました。
「いい白色になってる」と林さん。塩が足りないと茶色に変色するそうです。ぬるぬるした手ざわりも、地脂がよく残っている証拠で、いい状態のようです。
最初は、指で押すと水が浮いていましたが、それもなくなり、13時半に引き上げました。
工場内では、さらに乾燥しないよう、ビニール袋に入れて保管しました。いちどは行き過ぎましたが、味取り完了です。
本日の天日干し
11:50 開始
12:40 裏返し
13:00 裏返し
13:10 裏返し
13:15 裏返し
13:20 裏返し
13:25 No2の2枚終了、No1の2枚裏返し
13:30 No1の2枚も終了
9月9日(金) 晴れ 工場内の気温25度 駐車場の気温35度