業務案内

革素材の製造販売 Leather material

 レザーは使用目的によって、求められる厚み、風合い、やわらかさなどが異なります。靴、かばん、財布、家具、ベルト用など、それぞれの製品にあった素材を生産しています。

靴用

 婦人用、紳士用、さまざまなデザインに対応できる素材を取り扱っています。1.1mmと薄くてソフトでありながら伸びないタイプ。2.6mmと厚く靴に仕立てても型くずれしないハードタイプ……。鞣しなめし工程を組み合わせることで、質感、柔らかさ、風合い、強度をコントロールし、最終製品に最適な素材を提供しています。

 表面の仕上げは、ナチュラルな素上げから、オイルワックス仕上げ、物性加工ほどこすガラスタイプ、エナメル加工など靴のデザインに応じて対応しています。

 原材料皮は、ドイツ産、アメリカ産のステアハイド(成牛)、キップ(子牛)、オーバーキップ(中牛)などを使用しています。近年は日本国内の原皮も使われるようになりました。

袋物用
(鞄、バッグ)

 鞄・バッグの素材もバリエーションに富みます。軽くて柔らかく手触りのよい素材、長期間使用しても型くずれしないよう鞣したハードタイプまでさまざまです。

 染色加工による色彩感、特殊加工によるツヤの透明感など、表面の仕上げは多様な表現が可能です。

 色落ち堅牢度、耐光堅牢度、塩化ビニールに対しての色移行性などの物性面も問題のない革づくりをしています。色落ち試験機も社内に備え、必要に応じて物性試験結果をご提示します。

財布・小物用

 ワニ、トカゲ、ヘビなど爬虫類の型押し加工、ツートン加工、表面フィルムツヤ出し加工した素材も生産しています。財布の表素材と内素材を、それぞれ異なった仕上げ方法で両方同系色、または異なる色に仕上げ加工することも可能です。

 素材はカーフ(乳牛)、キップ(子牛)、ベビーカーフ(子牛)といった牛革が主流です。

家具用

 家具に使用するには、一般的な素材より大きいサイズが求められます。大きくてキズのない原皮を独自ルートで仕入れています。

 ロットごとの色ぶれを防ぎ、革の風合いを保ちながら、色落ち、耐光、色移行性などの物性面をクリアできる商品に仕上げています。ただし、これらは家具用レザーに限らず、あらゆる用途の素材で実践しています。

ベルト用

 おもに繊維の緻密なドイツ原料皮を使用し、ベルト用特殊鞣しを施します。ベルト製品にとって大切な、伸びが無く、銀浮きがない素材の生産が可能です。革の厚みは1.8mm~3.8mmまで。

革素材サンプル