革素材の生産技術と研究開発
皮革素材の生産技術は、少しずつ進化しています。新しい技術はいちはやく取り入れ、また社内においても研究開発に積極的に取り組んでいます。
鞣しは、一般的な植物タンニン鞣し、クロム鞣し以外の鞣しも、用途に応じて取り入れています。また、仕上がった革素材への後加工など新しい表現も開発を進め、ご提案しています。
鞣し技術
完成時の風合い、質感などを大きく左右するのが鞣し工程です。現在は、植物タンニン鞣し、クロム鞣し、コンビ鞣しが主流となっています。
これらの鞣し工程などにおいて、さまざまな工夫と技術を加え、新しい素材を開発しています。防水撥水レザーは、最終的に革の表面に加工を施すだけではなく、鞣しの段階から手を加えることで、防水撥水効果をより高めています。
草木染めのボタニカルレザーも、鞣し段階に手を入れています。
通常のコンビ鞣し革より、タンニン鞣し革に近い固さで仕上がる、脱クロムという手法による素材も扱います。
後加工技術
仕上がった素材に、後加工をほどこすと特色あるレザーになります。
革の表面に、写真やイラストなどを印刷できます。染料や微粒子顔料を使用するインクジェット印刷のため、これに適した革素材は必須です。素材の生産から対応しています。
ふつうは見えないのに、ブラックライトをあてると、印刷したものが浮かび上がるプリント加工もおこないます。
レーザー加工も可能です。ロゴマークやデザイン画などを極小の穴を空けて表現します。
後加工技術を採用することで、最終製品の企画、デザインの幅が広がることと思います。素材と後加工の組み合わせは、革の可能性を広げます。